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執筆者の写真かみいし たかゆき

病診連携

更新日:2023年3月2日

病院と診療所が医療連携することを「病診連携」と言います。


医療施設の役割分担みたいなものだと思います。


整形外科の場合、「病院」はやはり手術をするのが役割です。


交通事故で大けがをして救急搬送される人、膝の軟骨がすり減って人工関節手術が必要な人、スポーツをしていて靱帯を痛めた人、様々な「手術」が必要な人が病院にやってきます。


一方、「診療所(クリニック)」では、症状の軽い人、慢性的な状態の人、術後の人など、いわゆる手術ではない保存治療の患者さんが中心となります。


手術が必要な人は大きな病院で手術をして、術後に落ち着いたら、かかりつけの地元のクリニックに戻る。


まだ症状が軽いから、かかりつけのクリニックに通院して、症状が悪くなたら大きな病院に紹介してもらう。


そう言った関係が病診連携です。


でも、なんだか大きな病院で見てもらうと良い治療をしてもらえるのではと、期待値が非常に高く、症状は軽いけど大きな病院で診て欲しいとか、手術したところは落ち着いたけど、せっかくだからそのまま様子見てもらいたいとか、とかく大きな病院に通いたいと思うことは良くあるようです。


お気持ちはとてもよく分かります。


手術をすることが役割の大きな病院に、手術を必要としない患者さんが多く集まってしまう。


ちょっとバランスが崩れてしまう。


きっとクリニックで良い治療、質の高い治療を行えば、こういった方もスムーズにかかりつけのクリニック、地元のクリニックに帰ってきて通院していただけると思います。


手術や精密な検査が必要なときには速やかに大きな病院に紹介して、手術や検査が無事に終われば、速やかにかかりつけ医に戻ってもらう。


そのためには、やはり患者さんから選ばれるクリニックになる必要があると思います。


病院連携がうまくいくと、

・患者さんは遠くの大きな病院まで行って、診察まで何時間も待たずにすむ

・大きな病院の先生は、外来診療の負担が減って、その余力を手術に傾けることが出来る

・私のクリニックはかかりつけの患者さんが増えると、より地域貢献できてうれしい

みんながHapyになります。


今働いている大きな病院での経験や関係をいかして、スムーズな病診連携ができるクリニックをめざします。


きっと、出来ると確信しています。






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